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お年寄りの排尿障害について

 お年寄りになるとさまざまな排尿の異常が出てくる、ということは昔から知られています。そして、本人も家族も「年だからしかたがない」として、だれにも相談せずに不自由な生活を送られていることが多く、たまたまほかの病気で医療機関を受診したときに泌尿器科を受診する方も少なくありません。

 高齢化社会が進むなか、お年寄りの排尿の問題はたいへん重要な位置を占めています。そしてこの問題を抱えるお年寄りと家の人にとっては、少しでもよくなったらどんなに快適な生活を送れるだろうと思っている方も多いはずです。症状によっては、比較的簡単にお薬で解決することもあります。

 お年寄りに特徴的な排尿の問題として、排尿力の低下、夜間の頻尿、尿失禁があります。排尿力の低下とは、いわゆるおしっこの勢いがないという症状で、尿の通り道が狭い、あるいはぼうこうから尿を押し出す力が弱いという二つの原因があります。男性で高齢になってくると前立腺(ぜんりつせん)肥大症が高頻度に生じ、また糖尿病や脳血管、脊髄の病気も排尿力を低下させる原因になります。まずはその原因をつきとめてその治療をし、さらに泌尿器科的な治療を行います。

 頻尿、とくに夜間の頻尿も同じような病気が原因となります。特に以前に脳卒中などの脳血管障害を起こしたことのある方の頻尿は、ぼうこうの容量が減ったり、ぼうこうの神経が過敏になったりしているためであることが多く、この場合は最近のお薬で改善することが期待できますし、また排尿力の低下や尿失禁といった症状の改善に役立つこともあります。ただ、お年寄りの場合は、昼間に比べて夜間は尿量が多くなる傾向があり、また水分摂取の習慣もあるので、夜間頻尿でお困りの方は、水分の取り方や食事、飲酒などにも気をつけたほうがよい場合もあります。

 尿失禁も、おなかに力を入れたときに漏れてしまう失禁と、急にトイレに行こうとして間に合わない失禁、知らないうちに勝手に排尿状態になってしまうような失禁など、いくつかの原因があります。また、その原因を十分把握してから治療することによりかなりの改善も見込まれます。ただし、おもらしをするからといって、その原因を調べもせずにおむつをつけておくのはどうかと思います。こういうことがなかなか理解しにくいお年寄りもありますが、トイレに近い所にベットを持ってくるとか、排尿しやすいようにしてあげて、日常生活でも引っ込みがちにならないようにしてあげることも大切です。




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